11月11日は、1111を四弦に見立てた「ベースの日」。
ベースという楽器そしてベーシストの地位を向上させたい、楽器を演奏する楽しさを伝えたい、普段あまり耳がいかないベースにスポットを当てることで音楽の奥深さを伝えたい、様々な想いが込められた日。
今年が登録後元年となることから、J-WAVE(81.3FM)とベースの日実行委員会を立ち上げ、この記念日を盛り上げている。J-WAVEの放送では一日中「ベースがかっこいい曲」が流されるという世界的にもあまり例を見ない特集が行われた。ラリー・グラハムが生ゲストで登場したり、スタンリー・クラークのインタビューを流したり、世界的なベーシストも主旨に賛同し出演していた。
この日の夜、恵比寿リキッドルームでは「J-WAVE ベース・ロワイアル」という日本を代表するベーシストを集めたイベントが開催された。参加メンバーは、OKAMOTO’Sのハマ・オカモト、RIZEのKenKen、様々なアーティストのサポート・ベースで知られるTOKIE、そして元東京事変のベーシストでもあった亀田誠治という4人のベーシスト。彼らが思い思いのゲストを迎え、バトル・セッションを繰り広げた。
入場チケットは発売即完売という状況だっただけに、これから目の前で行われる予測不可能な一夜限りのセッションを体験したいという音楽ファンの熱気で開演前からヒートアップ。異様な空気に包まれていた。
■ハマ・オカモトSession
ハマ・オカモト(OKAMOTO’S)
/ ゲスト:長岡亮介(ペトロールズ)、オカモトレイジ(OKAMOTO’S)、呂布
大きな歓声の中、トップ登場したベーシストは、ハマ・オカモト。オーディエンスに手拍子をリクエスト、クラップに乗せてグルービーなフレーズを弾いていく。そこに次々とゲストが登場、まずはドラムス、オカモトレイジ、続いてペトロールズの長岡亮介が加わり、曲がダニー・ハサウェイの「ザ・ゲットー」だということが分かる。この曲に「低音がめっちゃ好き、待ちわびたベースの日」という歌詞をつけて、会場と大合唱。
続いては、この日のためのオリジナル曲。ズットズレテルズのラッパーの呂布が飛び入りして、ベースの日をセレブレイトするパフォーマンスを披露した。
大きな歓声の中、トップ登場したベーシストは、ハマ・オカモト。オーディエンスに手拍子をリクエスト、クラップに乗せてグルービーなフレーズを弾いていく。そこに次々とゲストが登場、まずはドラムス、オカモトレイジ、続いてペトロールズの長岡亮介が加わり、曲がダニー・ハサウェイの「ザ・ゲットー」だということが分かる。この曲に「低音がめっちゃ好き、待ちわびたベースの日」という歌詞をつけて、会場と大合唱。
続いては、この日のためのオリジナル曲。ズットズレテルズのラッパーの呂布が飛び入りして、ベースの日をセレブレイトするパフォーマンスを披露した。
■KenKenセッション
KenKen(RIZE) / ゲスト:スティーヴ エトウ、伊東篤宏
2組目はKenKen。ステージセンターに威風堂々と立ち、まずは一人きりでベースとラップでパフォーマンス。続いて、ゲストとしてドラム缶をパーカッションとして叩くスティーヴエトウ、蛍光灯を楽器として鳴らすオプトロン伊東という奇想天外の2人を呼び込む。
照明を暗転させ、蛍光灯がストロボのように点滅する中、見たことも聴いたこともないような唯一無二のインプロビゼイションを披露。まるでメディア・アートのような芸術性の高いベース・パフォーマンスだった。
■TOKIE&中尾憲太郎 Session
TOKIE & 中尾憲太郎 / ゲスト:柏倉隆史、ATSUSHI(Dragon Ash)
3番手はTOKIE。元ナンバーガールのベーシスト中尾憲太郎、ドラムにはtoeそしてThe HIATUSの柏倉隆史を迎えた3人編成。ベースとベースでアンサンブルができるということを
証明したかったとのちのMCで語ったように、重低音が見事に絡み合っていく。
グルーヴという言葉では表しきれないようなビートが会場を覆った時、サプライズ・ゲストでDragon AshのダンサーATSUSHIが登場。その得も言われぬうねりに激しくも美しい舞を捧げた。
■亀田誠治Session
亀田誠治 / ゲスト:KREVA、熊井吾郎
そしてトリはベースの日の発起人、亀田誠治が登場。ゲストはKREVA。DJに熊井吾郎をフィーチャーし「音色」からスローにスタート。徐々にラップとベースの掛け合いを展開し、ヒートアップ。
ラストは、KREVAの「C’mon, Let’s go」と亀田が手掛けた曲、椎名林檎の「丸ノ内サディスティック」のマッシュアップで大いに盛り上がった。
■べーシストSession
亀田誠治/TOKIE/中尾憲太郎/KenKen/ハマ・オカモト+柏倉隆史(Dr.)
アンコールは、ベーシスト5人よる即興セッション。5本のベースが地鳴りのように会場に響く。それぞれの力を十分に見せつけて、ライブは大団円を迎えた。
「ベースだけに限らない音楽のムーヴメントになれば」
と亀田誠治が当日のJ-WAVEの放送で語ったように、この日はあくまでも出発点。「ベースの日」はtwitterのトレンドに入り、NHKのニュースでも報道された。出演者全員、来年以降この記念日が大きなムーヴメントになる手ごたえを得たと思う。
★ライブの模様は11月18日のJ-WAVEの番組「BEAT PLANET」で放送される。
■All Photo by KAMIIISAKA HAJIME
出演:
◆ハマ・オカモト(OKAMOTO’S)
/ ゲスト:長岡亮介(ペトロールズ)、オカモトレイジ(OKAMOTO’S)、呂布
◆KenKen(RIZE) / ゲスト:スティーヴ エトウ、伊東篤宏
◆TOKIE & 中尾憲太郎 / ゲスト:柏倉隆史、ATSUSHI(Dragon Ash)
◆亀田誠治 / ゲスト:KREVA、熊井吾郎
MC:サッシャ(J-WAVEナビゲーター)